ロボットスーツHALは、単なる筋力 補強スーツではありません。装着した人の「意思」を感知して立ち座りの歩行動作をアシストする自立操作支援ロボットです。
歩きたいと思う脳の信号を感知してHALが足を前に出してくれるのです。
筋力の支援ですが、脳の使い方を同時にリハビリしているのです。
その結果、HALでリハビリした後は、装着していなくても装着しているときと同じように 歩くことができます。
脊髄症による歩行障害により、「歩く」という動作をできなくなった脳に、どのように脳に力を入れると足が前に動くかという動作を思い出してくれるのです。
これが、ロボットスーツHALの効果です。
HALの効果を証明するために「治験」が行われています。
ホイストという機材を使用して、HALを使用した場合としない場合の歩行改善についての試験です。


トレーニング料金
現在、ロボットスーツHALを使ったトレーニングには、保険が適用されません。
そのため、下記のようにかなり高額になります。
「治験」により、ロボットスーツHALが歩行改善に有効だということが証明できれば、保険適応になる可能性が出てきます。
HALは、どんな病気に有効か
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000040500.pdf
HALは、随意運動障害の治療に有効だとの研究が進んでいます。
脳血管障害、脊髄損傷を始め、多発性硬化症、HAM(HTLV-1関連脊髄症)、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、筋ジストロフィー等あらゆる神経・筋難病に有効なようです。
先に難病の8疾患で医療用として承認され、早ければ来春4月頃に保険適用されるようです。
治験への参加をお願いします
【選択基準(主なものを抜粋)】
• 同意取得時、満18歳以上の患者。20歳未満の未成年者の場合は、本人の記名捺印又は 署名に加え、親権者又は後見人による記名捺印又は署名も必要とする。
• HAM等による歩行不安定症の原因疾患を発症してから2年以上経過している患者。
• 過去 3 ヶ月間急激な歩行症状の変化がない患者。
• HAM等による歩行不安定症のため、杖、歩行器などを使わず、つかまらず、10mを安全に自立歩行できない患者で、軽介助があるか、つかまるか、歩行器又は移動型ホイストを使うことで、10m以上歩行が可能な患者(下肢補装具は必要時使用可)。
• 体重が40~100kg、身長が150~190cm以内であり、HAL-HN01の装着が可能な患者。
【除外基準(主なものを抜粋)】
• 労作時呼吸困難、心不全、不整脈、心筋梗塞等によって、歩行訓練が困難と判断される患者。
• 変形性脊椎症、後縦靱帯骨化症、黄色靱帯石灰化症などの脊柱管狭窄症によって、歩行訓練が困難または歩行訓練により症状が悪化すると判断される患者。
• 変形性股関節症、変形性膝関節症、コントロール不良の関節リウマチ、側弯症等の骨格系の変形が高度であり、歩行訓練が困難または歩行訓練により症状が悪化すると判断される患者。
• HAM 等による歩行不安定症の原因疾患以外の脳、脊髄、末梢神経、筋の疾患で歩行障害をきたした患者。
• 歩行訓練上問題となる出血傾向や骨粗鬆症等の合併症がある患者。
ロボットスーツHAL ®を利用したトレーニングを行える施設
スマイルリボン(日本からHTL-V1をなくす会)
全国のHAM患者の方が協力して、HTLV-1ウィルスをなくそうとしています。
ご賛同いただける方は、下記ページよりお申込ください。